「みんなでゲーム」では珍しく、今回は一人で物語にどっぷり浸るタイプの一本です。

『The Last of Us Part I(ラストオブアス パートワン)』は、パンデミックで崩壊したアメリカを舞台に、中年男ジョエルと少女エリーの過酷な旅を描くアクションアドベンチャー。2013年の名作を、最新機向けにフルリメイクした作品です。

結論から言うと、「ソロで映画以上の物語体験をしたい人」に強くおすすめできます。私は覚悟のうえで起動して、それでもラストで言葉を失いました。

どんなゲーム? 「感染」後の世界を生き抜く旅

一言でいうと、サバイバル×ステルス×濃密なドラマのアクションアドベンチャーです。

寄生菌によって人が変わり果ててしまった世界。密輸業の男ジョエルが、ある少女エリーを西へ送り届ける――たったそれだけの筋書きが、旅の道中で少しずつ重みを増していきます。

戦闘は「弾が足りない」緊張感が肝。銃撃で正面突破するか、物陰に隠れてやり過ごすか、その場の判断が生死を分けます。

まず基本スペックを表にまとめます。

項目内容
ジャンルアクションアドベンチャー(サバイバル)
プレイ人数1人(シングルプレイ)
対応機種PC (Steam) / PS5
価格(Steam)¥3,795
発売日2023年3月28日
日本語対応(音声・字幕)

一人でじっくり遊んだ感想

ここがこの記事の主役です。マルチではなくソロ体験の手触りを正直に書きます。

「静かに息を止める」時間の連続

このゲーム、とにかく静けさが怖いんです。

物陰に伏せて敵の巡回をやり過ごすとき、私は自分まで呼吸を浅くしていました。コントローラを握る手に汗がにじむ、あの感覚。一人だからこそ、この緊張に丸ごと飲み込まれました。

とくに感染者「クリッカー」の徘徊するエリアは忘れられません。カチカチという不気味な鳴き声だけを頼りに、瓶を投げて注意を逸らし、レンガで一体ずつ仕留める。ひとつ判断を誤れば即やり直し。息を止めっぱなしで、気づけば肩に力が入っていました。

見つかって銃撃戦になだれ込む瞬間の心臓の跳ね方は、大人数でワイワイ遊ぶゲームでは味わえないものでした。

二人の関係が、少しずつ変わっていく

物語の核は、ジョエルとエリーの距離が縮まっていく過程です。

最初はぎこちなかった二人が、旅の中で軽口を叩き合うようになる。その小さな変化に、こちらまで頬がゆるみました。

だからこそ終盤の選択が刺さります。プレイし終えたあと、しばらくソファから立ち上がれませんでした。**「遊んだ」というより「体験した」**という言葉がしっくりきます。

隣で見ている人も引き込まれる

我が家では、私がコントローラを握り、相方が横で画面を見つめる時間になりました。

敵に見つかって二人で「ぎゃー」と声が出たり、感動的な場面で無言になったり。操作は一人でも、物語は共有できるタイプのゲームだと感じます。

こんな人におすすめ / 向かない人

向き不向きがはっきりしているので、正直にまとめます。

おすすめな人

  • 一人で腰を据えて、重厚な物語に浸りたい人
  • 映画やドラマのような「語り」が好きな人
  • 緊張感のあるステルス&サバイバル戦闘が好きな人
  • パートナーのプレイを横で見て、一緒に物語を追うのが好きなカップル

あまり向かない人

  • とにかく大人数でワイワイ遊びたい人(本作はソロ専用です)
  • 流血・グロテスクな描写や重いテーマが苦手な人
  • 手軽にサクッと遊びたい人(腰を据えて向き合う作品です)

始め方・つまずかないためのコツ

最初の数時間で迷いやすいポイントを、体験ベースでまとめます。

  1. 難易度は「ノーマル」から。歯ごたえはありますが、物語重視なら易しめ設定でも十分楽しめます。
  2. 物資はこまめに探索する。弾や回復・強化素材は常に不足気味。部屋の隅々まで漁る癖をつけると楽になります。
  3. 「聞き耳」で敵の位置を把握する。壁越しに敵を察知できる機能があります。無理に突っ込まず、まず状況把握を。
  4. 正面突破にこだわらない。隠れてやり過ごす選択も立派な攻略。無理な撃ち合いは物資を消耗します。

まとめ:心を揺さぶられたい夜に、一人で

『The Last of Us Part I』は、一人で重厚な物語にどっぷり浸りたい夜にぴったりの一本です。

大人数のパーティーゲームとは真逆の楽しさ。でも、パートナーが横で見ていれば、それはそれで二人で物語を分かち合う静かな時間になります。

PC版・PS5版があり、日本語でしっかり物語を追える。「積みゲーの合間に、一生忘れられないソロ体験を一本」という人に、自信を持っておすすめします。

ソロの名作つながりでは、Tomb Raider のソロレビューSlay the Spire のソロレビューもあわせてどうぞ。一人時間の相棒選びの参考になれば。

よくある質問

日本語には対応していますか?

はい、日本語音声・字幕に対応しています。物語主導のゲームなので、日本語でしっかりストーリーを追いながら遊べます。

一人用ですか? 二人で協力できますか?

本作の物語モードはシングルプレイ専用です。二人で同時に操作する協力プレイはありません。「一人で遊ぶ/プレイを交代しながら横で楽しむ」スタイルになります。

PC版とPS5版、どちらを買えばいい?

どちらも同じ物語を日本語で楽しめます。すでにPS5を持っているならPS5版、高フレームレートやMOD環境で遊びたいならPC (Steam)版が向いています。手持ちの環境に合わせて選べば大丈夫です。

アクションが苦手でもクリアできますか?

難易度を下げれば、アクションが得意でない人でも物語を最後まで楽しめる作りです。ステルスで敵をやり過ごす立ち回りを覚えると、ぐっと進めやすくなります。

価格はどのくらいですか?

Steam版は**¥3,795**です(セール時はさらに安くなることもあります)。物語の密度を考えると、じっくり遊ぶ一本として十分に見合う価格だと感じます。

クリアまでどのくらい遊べますか?

寄り道の探索やコレクション集めをどこまでやるかで、遊べる時間は大きく変わります。物語を追うだけでも、腰を据えて数日かけて味わうボリュームでした。「週末にまとまった時間を取って向き合う一本」という印象です。

ホラーが苦手でも大丈夫ですか?

感染者と対峙する緊張感は強めで、静かな探索から一気に襲われる場面もあります。ジャンプスケア的な驚かしよりは「じわじわ来る怖さ」が中心なので、雰囲気が平気なら物語目当てでも十分楽しめます。不安なら明るい時間帯に、音量を控えめにして遊ぶのがおすすめです。